デンマーク外務省が6月5日から適用される渡航勧告を改訂しました。
日本からデンマークへの渡航者は承認に値する入国目的が不要となり、入国後の隔離措置が免除されます。デンマーク入国時の検査は求められます。
1 デンマーク外務省の渡航勧告の改訂
デンマーク外務省は6月5日16時から適用される渡航勧告の改訂を発表しました。EUによる対象国リストの見直しの結果、日本がリストに追加されたことを受け、日本からデンマークへの旅行者の入国が許可されることになります。承認に値する目的なく日本からデンマークへの入国が可能となり、渡航入国後の隔離やフライト搭乗前の陰性結果提示義務も免除されます。ただし、デンマーク入国時の検査が求められます。なお、日本はデンマークからの旅行者の入国制限を行っているため、渡航勧告では引き続きオレンジ色で表示されます。概要は以下のとおりです。
(デンマーク外務省のプレスリリース)
https://um.dk/da/nyheder-fra-udenrigsministeriet/newsdisplaypage/?newsID=9854F7F3-1D55-4C45-94A4-58A7372BAE60
(注)乗り継ぎ便を利用される場合、経由国によっては、乗り継ぎの場合であっても日本出発前の陰性結果の提示を義務づけている場合がありますので、経由国の日本大使館HPなどで最新の状況を確認するようご注意下さい。
(1)6月5日(土)16時から適用される渡航勧告の変更概要
オレンジから黄色に変更する国:オーストリア、ドイツ、イタリア、スロバキア、ルワンダ
黄色からオレンジに変更する国:なし
赤に変更する国:なし
オレンジ国の中で、オレンジから黄色に変更する地域(低リスク地域):
クロアチア:Jadranska Hrvatska
ギリシャ:Pelopommes
スイス:Zug 及びTicino
オレンジ国の中で、黄色からオレンジに変更する地域:
スペイン:Ceuta
黄色国の中で、黄色からオレンジに変更する地域(高リスク地域):なし
各国の色分けの詳細は下記サイトをご参照ください。
https://um.dk/da/rejse-og-ophold/rejse-til-udlandet/rejsevejledninger/
(2)デンマークからの渡航者に対する入国制限
●デンマーク外務省は、デンマークからの渡航者に対して大幅な入国制限を行っている国に対しては、その国が低い感染率の基準を満たしていたとしても、不要なすべての渡航を控えるよう勧告する。EUおよびシェンゲン協定加盟国内では、チェコ及びハンガリーが該当する。
●EUによる対象国リストの最新の見直しの結果、日本がリストに追加された。渡航制限に関する COVID-19タスクフォースは、EU リストを検討し、日本からデンマークへの入国を許可することを決定した。ただし、日本は引き続きデンマークからの旅行者の入国制限を行っているため、渡航勧告では引き続きオレンジ色で表示される。
●これにより、EUリストに掲載されている次の国はデンマークへの入国を許可される: 豪州、イスラエル、日本、ニュージーランド、ルワンダ、シンガポール、韓国、タイ。
(3)OECD加盟国からの入国制限の緩和
●6月5日(土)16時から、英国と米国を含む OECD加盟国からのワクチン接種完了者、及び「黄色」の第三国からのワクチン接種完了者は、EU およびシェンゲン協定国からのワクチン接種完了者と同様に扱われる。
●これは、EMA承認のワクチンを接種済みであり、最後の接種日から14 日が経過していることを証明できれば、入国できることを意味する。これらの人々は、承認に値する入国目的の要件と検査と隔離の要件を免除される。
●これは、ワクチン接種を完了した第三国国民と一緒に旅行する子供、妊娠中の女性、および授乳中の母親にも適用され、これらの人々は隔離の要件は免除されるが、検査は免除されない。
●ただしこれは、「赤」の国からの入国には適用されない。
(4)外国人観光客向けサイトを新設
●外国人観光者向けに、新しいウェブサイト( https://en.coronasmitte.dk/covidtravelrules )が開設された。
●このウェブサイトでは、デンマークへの観光客や渡航者が、デンマークに入国して滞在する際に適用される検査の要件、規則、ガイドラインについて最新情報を入手できる。ウェブサイトは英語である。
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