1 デンマークの旅行活動の再開
デンマーク法務省は、6月26日から適用されるデンマークの旅行活動の再開の第4段階について発表しました。同日以降、EU及びシェンゲン域内からは、EUコロナパスを提示することにより、デンマークへの入国が可能になるとされています。また、デンマーク人(当館注:デンマークに滞在許可を持つ外国人含む)は、EUおよびシェンゲン協定加盟国での休暇などから帰国した後、隔離を行う必要はなくなるとしています。概要は以下のとおりです。
(法務省プレスリリース)
https://www.justitsministeriet.dk/pressemeddelelse/naeste-skridt-i-genaabning-for-rejseaktiviteter-traeder-i-kraft-26-juni/
(EUコロナパスの導入)
●本年6月26日(土)に、デンマーク内外の旅行活動の再開の第4段階が開始される。
●旅行活動の段階的な再開に関する政党間合意の第4(最終)段階は、デンマークがEUおよびシェンゲン域内への旅行についてコロナパスポート・ベースのアプローチに移行する2021年6月26日から適用される。
●同日以降、検査したか、ワクチン接種を受けたか、あるいは以前に(新型コロナウイルスに)感染したことがあれば、EUコロナパスを提示することによりデンマークに入国することができる。
(渡航勧告の変更。緑色の再導入)
●渡航勧告の「緑色」は、EUおよびシェンゲン協定加盟国を対象として第4段階で再導入される。
●緑色は、渡航制限にも導入される。これは、今日「黄色」であるEUとシェンゲンの国と地域が「緑」になると同時に、「オレンジ」の国と地域が「黄色」になることを意味する。
●渡航制限は、EUコロナパス・ベースのアプローチに移行する。デンマーク人を含むすべてのEUおよびシェンゲン市民は、国境を越えて使用できるEUコロナパスポートを利用することができる。
(EUおよびシェンゲン協定加盟国からの入国後の隔離要件の撤廃)
●新しく「黄色」となる(現在オレンジ色の)EUおよびシェンゲン協定加盟国・地域からの入国後の隔離要件は撤廃される。
●EUとシェンゲン協定加盟国はすべて「緑」または「黄色」になるため、EU加盟国とシェンゲン協定加盟国から渡航する観光客は、入国後に隔離する必要はなくなる。
●同時に、デンマーク人は、EUおよびシェンゲン協定加盟国での休暇から帰国後、隔離を行う必要はなくなる。
●新しく「緑色」になるEUおよびシェンゲン協定加盟国からの入国後の検査要件は撤廃され、「緑色」、「黄色」および「オレンジ」の国・地域からの航空機に搭乗する前の検査要件は撤廃される。したがって、デンマーク人旅行者は、「赤」の国から渡航するのでない限り、デンマークに帰国する前に検査を受ける必要はない。
●海外に定住所を持つ外国人は、入国前72時間以内に実施されたPCR検査の陰性結果を提示すればよいよう、入国前の検査要件が緩和される。抗原検査は、入国前48時間以内に実施する必要がある。
●以前に感染した人に同伴する17歳までの子供に関する規則は、予防接種を受けた人に同伴する子供に関する規則に合わせられるため、デンマークへの入国後の検査と隔離の要件の対象にはならない。
●「オレンジ」の国に出張した後に入国するデンマークのビジネス出張者は、入国後の隔離の要件が免除される。これは休暇(からの帰国者)にも当てはまる。
●同様に、デンマークでのビジネス会議に出席するオレンジ色の国からの外国人ビジネス旅行者も、入国後の隔離の要件から免除される。
●該当者は、現在適用されている他の規則に従って引き続き検査を受ける必要がありうる。
●EUおよびシェンゲン協定加盟国、OECD加盟国、または「黄色」の第三国からのワクチン接種を完了した観光客は、クルーズ船から上陸することが許可される。クルーズ船スキームの評価は8月中旬に行われる。
(赤色の国からの入国について)
●入国前10日以内に「赤」の国・地域に滞在したすべての渡航者(トランジットを除く)は、入国後に検査を受け、隔離される必要がある。
●同時に、赤の国・地域の検査要件が厳格化され、航空機に搭乗する72時間以内に実施したPCR検査結果を提示する必要があり、また赤の国に定住する外国人は入国前に行われたPCR検査の結果を提示しなくてはならない。
●PCR検査は、航空機に搭乗する前または入国前(当館注:航空機以外で入国する場合を指す)72時間以内に行われたものでなくてはならない。
2 デンマーク外務省の渡航勧告の改定
デンマーク外務省は6月19日16時から適用される渡航勧告の改訂を発表しました。日本は引き続き黄色の国として、日本からデンマークへの旅行者の入国が許可されることになります。承認に値する目的なしで日本からデンマークへの入国が可能となり、入国後の隔離やフライト搭乗前の陰性結果提示義務も免除されます。ただし、デンマークに居住していない一般の旅行者やビジネス出張者はデンマーク入国時に検査を受けてその陰性結果の提示が求められますのでご注意ください。なお、日本はデンマークからの旅行者の入国制限を行っているため、渡航勧告では引き続きオレンジ色で表示されます。概要は以下のとおりです。
(デンマーク外務省のプレスリリース)
https://um.dk/da/nyheder-fra-udenrigsministeriet/newsdisplaypage/?newsID=C17B6137-DA25-4BF3-BB44-161F929B77C7
(注)乗り継ぎ便を利用される場合、経由国や利用航空会社によっては、乗り継ぎの場合であっても日本出発前の陰性結果の提示を義務づけている場合がありますので、経由国の日本大使館HPや各ご利用航空会社などで最新の状況を確認するようご注意下さい。
(1)6月19日(土)16時から適用される渡航勧告の変更概要
6月19日(土)16時から、以下が適用される。
オレンジから黄色に変更の国:アルバニア、レバノン、北マケドニア、セルビア
黄色からオレンジ色に変更の国:無し
赤に変更の国:無し
オレンジから黄色に変更の地域:フランス・ブルターニュ、ヌーヴェル・アキテーヌ、オクタニー、プロヴァンス・アルプ・コートダジュール(特にニース、カンヌ、マルセイユ))、ギリシャ ・ クレタ島、イピロス、イオニア諸島、西ギリシャ、中央ギリシャ)、スペイン ・メリリャ、スイス ・ ジュラ
黄色からオレンジに変更の地域:無し
各国の色分けの詳細は下記サイトをご参照ください。
https://um.dk/da/rejse-og-ophold/rejse-til-udlandet/rejsevejledninger/
ビジネス出張者、ワクチン接種完了者とその同伴の子ども、以前に感染したことのある人には特別な規則が適用され、オレンジ色の国や地域への渡航の中止は勧告されません。海外旅行の際の勧告と規則については、こちらをご覧ください。
https://coronasmitte.dk/raad-og-regler/emner/rejser-til-udlandet
(2)デンマークからの渡航者に対する他国による入国制限
●外務省は、たとえその国が低い感染率の基準を満たしているとしても、デンマークからの渡航者の入国を大幅に制限している国へのすべての不要な旅行を中止することを勧告している。
●EU・シェンゲン圏では、これはエストニア、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、チェコ、ハンガリーに適用される。
(3)米国を含むいくつかの第三国からデンマークへの入国の開放
●EUによる国のリストの最新の見直しの結果、次の国と地域がリストに追加されている。
●アルバニア、レバノン、北マケドニア、セルビア、台湾(中国)、米国。また、中国の特別行政区である香港及びマカオ。
●渡航制限のためのCOVID-19タスクフォースは、EUのリストを評価し、これらの国からのデンマークへの入国を開始できると決定した。
●外務省の渡航勧告では、北マケドニア、アルバニア、レバノン、セルビアは、オレンジ色から黄色に変更される。ただし、米国、台湾(中国)、および香港とマカオの特別行政区では、デンマークからの旅行者に対する入国が引き続き大幅に制限されているため、渡航勧告は引き続きオレンジ色となる。
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